特別講演会 主催:一般社団法人日本金属プレス工業協会
ものづくり産業フォーラム
『グローバル市場の中のものづくり産業 - 国内生産か国外生産かそれとも・・ -』
拡大するグローバル市場の中、IOT(Internet of Things)の時代を迎えようとしている現時点で、日本固有のものづくりDNAとしての価値が、欧米各国から注目されている。本フォーラムは、このDNAから、いかに新しいRNAを創出し、世界をさらにリードするものづくり技術を提案していくのかを議論する。「国内にとどまるのか」「海外に生産拠点をおくのか」という二者択一の黒白議論ではなく、より広いパースペクティブからのものづくり産業論を問いたい。
司会・コーディネーター | 相澤 龍彦氏 (芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授) |
---|---|
日時 | 2016年4月22日(金) 13:00~17:00 【受付:12:30開始】 |
会場 | インテックス大阪 国際会議ホール |
定員 | 300名(聴講無料・事前登録制) |
13:10~14:00 講演1 講師:兼村 智也氏(松本大学 総合経営学部 総合経営学科 教授)
「アジアの中の日本―経済の視点からのものづくり産業展開」
これまで日本のものづくり企業の主な進出先であったアジア、そのなかでもASEAN、中国ビジネスは今、大きな転換期を向かえている。その現場で、どのようなことが起きているのか、そこから読み取れる進出企業、あるいは国内に留まる企業への示唆は何かについて導き出し、アジアのなかでの日本のものづくり企業の立ち位置について考える。
14:05~14:40 講演2 講師:小松 隆史氏(株式会社小松精機工作所 常務取締役)
「諏訪ブランド発信から見える日本ものづくりの立ち位置」
巨大化する中国、発展するインド、静かに展開する欧米・・その中にあって、日本がアジアを通じて世界で注目され、リーディングスタンスを保持するには、独自性・ユニークさが不可欠である。本講演では、同じパターンに陥りやすい日本にあって、ものづくりで異色性を主張する集団として、諏訪ブランド発信を取り上げ、そこからこれからの日本ものづくりのありようを議論する。
14:45~15:20 講演3 講師:南谷 広章氏(株式会社名古屋精密金型 代表取締役社長)
「ベトナム・インドネシア・日本を巡る若手経営者の視点」
すでにものづくり中小企業の多くが海外展開する時代に突入している中で、個々の企業経営者、特に若手経営者はどのように考え、行動するかを、議論する機会は多くない。本講演では、日本を中心にアジア圏でものづくり経営する理念と行動計画をともに考えたい。
15:25~16:00 講演4 講師:上田 勝弘氏(大垣精工株式会社 代表取締役)
「大垣―長崎―沖縄と展開する熟達経営者の視点」
海外にはものづくり拠点を置かないという判断も、ひとつのものづくり経営戦略である。国内工場で世界シェアを主張できる製品製造を続け、グローバルな視点を継続しつつ、国内の生産能力を維持発展させることは容易ではない。本講演では、40年を越える経営センスを通じて培ったものづくり世界観を共有することで、これからの日本ものづくりを考えたい。
16:10~17:00 パネルディスカッション
司会・コーディネーター:相澤 龍彦氏(芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授)
パネラー
- 渕脇 健二氏(株式会社秦野精密 取締役 経営企画室 室長)
- 村元 四郎氏(株式会社村元工作所 特別顧問)
- 岡本 武史氏(経済産業省 製造産業局 素形材産業室 室長補佐 (企画調整担当))
COPYRIGHT(C) INTERMOLD Development Association ALL RIGHTS RESERVED