地球温暖化対策のための低排出ガス化の実現のために、軽量化が急務となっている状況で、車体のマルチマテリアル化が進められている。鉄鋼材料としての超ハイテン、アルミニウム合金、CFRPなどを適材適所に活用することにより、軽量化を促進する技術開発であり、革新的新構造材料の開発としてプロジェクトが進んでいる。軽量化材料の代表的な金属材料を対象に、材料開発状況と、加工・接合などの課題を取り上げ、将来動向を展望する。
司会・コーディネーター | 元理化学研究所 工学博士 林 央 氏 |
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日時 | 2017年4月13日(木) 13:00~16:30 |
会場 | 東京ビッグサイト 会議棟 605/606会議室 |
定員 | 約250名(聴講無料、事前登録制) |
自動車の軽量化・安全対策強化を目指して、銅、アルミニウム、CFRPと組み合わせに車体のマルチマテリアル化が展開されている。それぞれの材料の成形技術とともに、それらを車体として構成するための接合技術も大きな開発課題である。マルチマテリアル化が目指す今後を展望する。
元理化学研究所 工学博士
林 央 氏
自動車軽量化のニーズが強まる中、軽量化素材としてアルミニウムへの期待も大きくなっている。一方、アルミ板材は軟鋼板と比べてプレス成形性が低く、それがアルミニウムの普及の妨げの一因となっている。そこでアルミ板材の成形性を向上させるために様々な材料開発が成されてきた。今回はその開発の経緯と現状について報告する。
ハイテン・超ハイテンの役割はますます大きくなっている。ハイテンの使用動向、今後の予測、ハイテン・超ハイテンの開発状況を展望すると共に、車体製造に求められるプレス加工技術に関して、CAEの利用やホットスタンプなどの加工法の面から課題を解説する。